李美帆バックグラウンドストーリー

組織の命令を第一に考え、国と人民のためにこの身を捧げる。
そういう覚悟で生きてきた。

彼女の運命を変えたのは、2011年、遂に完成した新華国の新型機将「劍舞」のお披露目時のこと。
ソフトウェア面の不備があったのか、突如暴走を始めた新型機将を止めるために軍上層部が下した指令は「街ごと焼き払う」作戦だった。
その作戦の背景には当然、証拠隠滅の側面もあったが、守るべき人民を犠牲にする非情な作戦に従う事が出来ずにメイファンは苦悩する。

国と人…その間で揺れ動く彼女のの前に現れたのは銀色の機体を駆る国連軍狭間中佐であった。
狭間は自らの危険を顧みず暴走機将に特攻し、そのまま海に引きずり込むことに成功。市街地から切り離されたターゲットを見事、メイファンが撃破。
結果、市街地への被害は最小限に食いとどめられたが、暴走事件は広く一般に知られることとなり、メイファンは軍事法廷にかけられる事となる。
国に忠誠を誓うことと、人民を守ることがイコールではなくなったとき、彼女は自分の足元にあるものが酷く脆いものであったことに気づく。

「自分のやってきたことは何だったのか…」と。

窮地に立たされたメイファンを救ったのは、またしても国連軍の狭間中佐であった。
彼は新華国製の新型機将「劍舞」を国連軍に採用することを口添えする代わりに、メイファンの身柄を預けてほしいと新華国に申し入れたのだった。
もちろん非公式ではあったが、新華国はそれを受け入れ、かくしてリ・メイファンは国連軍にその籍を移しラストリゾートに入隊することになる。

ある日、メイファンが彼女を助けた理由を狭間に尋ねると、難しい顔をして「俺にもよくわからん。ただ人を助けようとしている人間が罰せられるようでは、多くの兵は何のために戦うのかがわからなくなる」というようなことを言ったという。

彼女は戦う。世界の人々を救うという、その大きな信念に従って。
そしていつの日か自分の生きる道を再び照らしてくれた狭間司令の恩に報いるため。